「スタンピード」(1965):監督アンドリュー・マクラレン
邦題では”STAMPEDE=暴走と成っているが
本当の題名はThe Rare Breed=珍しい種
つまり此の映画は西部劇だが英国から米国に運ばれた
新しい種ヘレフォード牛が主役。
それは角がなく頭を白い毛で覆われた大きな羊の様な牛。
それを運んできた英国母娘と、それをセントルイスから
テキサスへ運ぶのを請け負ったカウボーイの物語。
此の男をジェイムス・スチュアートが演じる。
その道中、悪い奴に襲われたり、その持ち主の母娘と
恋に落ちたり様々な経緯があり、運んだテキサスの牧場主が
又、とんでも無い奴だったりと波乱に飛んだ展開だ。
それでも所謂西部劇につきもののインディアンは出て来ず
決闘なども無く、普通の西部劇と趣が違うのは
監督アンドリュー・V・マクラレン始め、
ヒロイン女優モーリン・オハラが英国育ちで
英国と米国の文化の差を色濃く出して
西部開拓史が移民に依って為されていたという事実が
此の作品を珍しいものにしている。
監督アンドリューはTV「西部の男パラディン」のシリーズや
ジョン・ウェインと「チザム」
ジェイムス・スチュアートとは「シェナンドー河」等
西部劇映画は、お手の物
それらの常連役者ベン・ジョンソンやジャック・イーラムを
上手に配置し、テキサスの四季をリアルに描いている。
0 件のコメント:
コメントを投稿