「ミスト」(2007) :フランク・ダラボン監督
「ショーシャンクの空に」の監督だから原作スティーブン・キングでも
又温かいヒューマン・ドラマか?と思いきや、
とんでもないド・ホラー映画であった。
出だしは天気も良い静かな湖畔に住む三人家族が
いつからともなく立ち込めた霧に
そう、霧に覆われ恐怖の正体が中々見えないのが
此の映画のポイントだ。
停電し外界と遮断されたアメリカの田舎町のスーパーに
閉じ込められた人々は、血だられで逃げ込んで来た男を見て
恐怖に慄き泣き喚くばかり。
子供と買い物にきた父親はイラストレーター
非力だが、冷静な神経は備えていて
目の前の現実に立ち向かう・・・と。
人間の妄想は恐怖に対して限りなく膨らみ
ハルマゲドンの天罰だ!と騒ぎ立てる宗教論者の女も居て
何より、それが一番怖いのだとは監督の此の映画の狙い。
それでも私が怖いのはシャッターを潜り抜け襲ってくるのが
巨大なヌルヌルしたイカ蛸の様な触手に始まり
窓ガラスを割って飛び込んでくる巨大昆虫に蝙蝠
これには参る・・・あれよあれよと
ギレルモ・デル・トロ系のクリーチャーの大売り出し。
モンスターに襲われるだけではなく
気が変になった人間どもの殺し合い。
やっと逃げ出した主人公親子の結末もハッピーエンドには程遠い。
つい最後まで観ちゃったが
絶対2度と見ない映画だな(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿