2022年2月25日金曜日

「ミスト」(2007) :フランク・ダラボン監督

「ショーシャンクの空に」の監督だから原作スティーブン・キングでも

又温かいヒューマン・ドラマか?と思いきや、

とんでもないド・ホラー映画であった。

出だしは天気も良い静かな湖畔に住む三人家族が

いつからともなく立ち込めた霧に

そう、霧に覆われ恐怖の正体が中々見えないのが

此の映画のポイントだ。

停電し外界と遮断されたアメリカの田舎町のスーパーに

閉じ込められた人々は、血だられで逃げ込んで来た男を見て

恐怖に慄き泣き喚くばかり。

子供と買い物にきた父親はイラストレーター

非力だが、冷静な神経は備えていて

目の前の現実に立ち向かう・・・と。

人間の妄想は恐怖に対して限りなく膨らみ

ハルマゲドンの天罰だ!と騒ぎ立てる宗教論者の女も居て

何より、それが一番怖いのだとは監督の此の映画の狙い。

それでも私が怖いのはシャッターを潜り抜け襲ってくるのが

巨大なヌルヌルしたイカ蛸の様な触手に始まり

窓ガラスを割って飛び込んでくる巨大昆虫に蝙蝠

これには参る・・・あれよあれよと

ギレルモ・デル・トロ系のクリーチャーの大売り出し。

モンスターに襲われるだけではなく

気が変になった人間どもの殺し合い。

やっと逃げ出した主人公親子の結末もハッピーエンドには程遠い。

つい最後まで観ちゃったが

絶対2度と見ない映画だな(笑)









 

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