私は、もう3度目くらいだが、ボケてきてるから筋を忘れて
何度見ても面白い西部劇の傑作である。
監督のローレンス・カスダンは脚本家として
ジョージ・ルーカスのもとで”スターウォーズ”シリーズに参加
自らメガフォンをとってスリラー「白いドレス女」、
コメディー「再会の時」の後に、脚本監督で此れを制作した。
主役は今で言うW主役、いや3人トリプル主役。
ポスターの真ん中にいるケヴィン・コスナーは未だブレイクしていなかった。
いずれも演技の確かな渋い役者ばかり。
左からケヴィン・クライン、コスナーの右がスコット・グレン
そして一番右がダニー・グローバー
まず、その寡黙さがイーストウッド以上のスコット・グレンが
荒野で追いはぎにあった下着一枚のケヴィン・クラインを助ける。
町に行くと、その追いはぎを見付け、馬と服を取り返す。
スコット・グレンは町で縛り首になりそうな弟を留置所から助け出し
酒場で、人種差別にあっていたダニー・グローバーと組んで
4人は”シルバラード”へ向かう。
此処でケヴィン・クラインは、かつての悪党仲間
ブライアン・デネヒーに再開する。
彼は今”シルバラード”の保安官になっていた
此の保安官役がブライアン・デネヒー
私の「悪役列伝」に出しそびれた此の役者
”コクーン”シリーズで、宇宙人をやった190cmの大男
にやけた顔の奥で何を考えているかわからない曲者。
此の悪役が此の映画を面白くした。
悪知恵が働き、次々と先回りし、主人公4人を痛めつけて
ボコボコにしてしまう。
それでも立ち上がる傷だらけの4人の活躍が映画のカタルシス。
途中、酒場女と言うより酒場婆の名女優リンダ・ハントが絡み
”ハエ男”ジェフ・ゴールドラムの怪しいギャンブラーと
監督ローレンス・カスダン馴染み役者を揃え、
脚本家出身らしく展開をひねりにひねって
結末に2つのクライマックスを用意して楽しませてくれる。
西部劇ファンなら、まず120点をあげたい作品だ!
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