2021年12月29日水曜日

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「マッドマックス怒りのデスロード」(2015)



南半球オーストラリアの監督ジョージ・ミラーが此のマッドマックスを作って大ヒットしたのが1979

それから27年の時を経て再び製作したのが此の作品。

此の時、彼は70歳を越えていた筈だが、

まあ、そのエネルギーの凄いのなんの。

冒頭から砂漠の真ん中で改造車のオンパレードに追いかけられる主人公は此れでハリウッドの大スターになったメル・ギブソンに代わり、若いトム・ハーディ。

少しメルよりアクが無いなと思ったら

あのオスカー女優シャーリーズ・セロンが何を狂ったか坊主頭で目のフチはパンダみたいに真っ黒、片腕は手首なし(合成が完璧)で殆ど主役。

設定は相変わらず核戦争後の近未来だが世界は滅び、1人の狂人が巨大な砦を造り水と石油を独り占めして生き残った人々を奴隷として支配している。

女は繁殖の道具、妊婦からは母乳を摂取という具合。

シャーリーズ・セロンは戦闘隊の女隊長ながら密かに緑の地へ女達を脱出させようとしているのだ。

此の砦が実写ながらアニメみたいにスペクタクルなスケール。

そこから巨大なオイルタンク・トレイラーを運転してシャーリーズ・セロンが走る!

それの追手のトラックの先に車のエンブレムみたいにトム・ハーディが縛られている。

とにかく全てのヴィジュアル・イメージがヘビー・メタル・ロックのジャケットの様というか、モロそのものの確信犯。

トラックの先頭に火を吹くエレキ・ギタープレイヤー、佐渡の"鼓童"みたいに大太鼓を並ばせて打たせている。

まあ陣太鼓か戦意高揚音楽という訳だ。

もう真面目にやってるのか冗談なのか

此処までやられると笑って観るしかないが面白過ぎて先が思いやられる。

しかし意外と、まともな展開で彼らは追手を逃げ切り、やっと辿り着いた自由の地は・・・。

ジョージ・ミラーが狙ったものはヘビー・メタル・ロックの長編プロモーション・ヴィデオか?

筋などどうでも良いから、そのディテールをひたすら楽しめば良いのだ。

それにしても日本なら後期高齢者のジョージ・ミラー、約1年掛かりで此の作品を撮ったという。うーん最後までスタミナも凄いな!

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