「ランダム・ハーツ」(1999)
ハリソンフォード主演、此のポスターを見る限り
スパイ・アクション映画みたいだが
実は此れフランス映画のマルセル・カルネ作品の様な設え。
監督はシドニー・ポラック。
私が好きな「ひとりぼっちの青春」(1969)いや
オスカーを取った「愛と哀しみの果て」(1985)の監督と言った方が。
此れは大人の恋愛映画であるがまず、脚本が巧い!
主人公の男女、それぞれに家庭があり、
どちらも、うまく行っている様に見える。
それがフロリダ行き飛行機事故をきっかけに、
そこに乗っている筈のない、それぞれのパートナーが
W不倫をしていたというスキャンダラスな内容。
主人公(ハリソン・フォード)は何故?と刑事だから追跡する。
そして相手役はクリスティン・スコット・トーマス
彼女は衆議院立候補の最中。
自分の夫の不倫は選挙にダメージと隠そうとする。
それまでは全く関係の無かったはずの男女が
それぞれのパートナーの死を追う内に結びつく。
裏切られて傷ついた心は、男女どちらも同じ
トランペットの哀愁がフランス映画の様なムードを盛り上げる。
そうルルーシュ映画にも過去を持つ男女は有った。
でも過去というには時間の経っていない二人。
それぞれ主人公の刑事には殺人事件、立候補女性議員には選挙と
現実が絡み合い、物語は意外な展開へと・・・。
主役ハリソン・フォードは、いつもの通り
ひたすら口をへの字に曲げているだけで保つ役だが
私は大ファンのクリスティン・スコット・トーマスが
裏切られたショックと、それから複雑な心境の変化を
丁寧に演じて素晴らしい。本当の主役はこちらだな。
何処かで観た顔だと思ったら監督シドニー・ポラックは
俳優としても出演。彼はハリソン・フォードを
「推定無罪」でも撮っていたんだね。
先日はどうも有り難うございました。ランダムハーツは素敵な大人のドラマで何度も見ました。クリスティンスコットトーマスが良かったですね。音楽が確かデイヴグルーシンでタイトルバックから死刑台のエレベーターのようでこちらもきちんと大人を感じさせる間がクールですね。また機会がありましたらデイヴグルーシンの映画音楽特集もお願いします。
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