2021年11月10日水曜日

フォートブロックの決闘(1959)

西部劇ファンの私でも此の作品は見逃していた。

ピュッツァー受賞作家のAB・ガスリージュニア原作を

リチャード・フライシャー監督が映画化した。

此の監督、黒澤明がハリウッドに招かれ「トラ・トラ・トラ」を

撮る際に共同監督に名指しされ

世界のクロサワは二流と一緒には撮れんと

降りた経緯のある監督だ。

私もそんな訳で期待しなかった作品だが

ところがどうして、主役のドン・マレイは地味だが

脇役に芝居の上手い役者を揃えて

結構見応えのある作品となっている。

まず敵役にリチャード・イーガン。コイツが実に

憎たらしく悪いやつで、主人公を邪魔をする。

そうそう此の主人公がカウボーイだが、真面目なやつで

いずれ牧場を持つ夢を実現しようと頑張る。

いづれは上院議員となって大統領になる事を夢見る。

ネッ、この辺りが普通の西部劇と違うでしょ?

主人公が世話になった娼婦を助けるために

敵役リチャード・イーガンとの決闘

確かに場所はフォートブロックには違いないが

決闘と言っても男同士の殴り合い。

それでもインディアンとの馬のレースに彼らの襲撃と

サスペンスを盛り込み、西部劇としては充分満足の出来。

クロサワさん、意外に彼と組んだら面白い

「トラ・トラ・トラ」が出来たかもよ。


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