CINEMA JAZZ #35
Taxi Driver(1976) : Bernard Herrmann
カンヌ映画祭でパルムドール賞に輝き
米国映画史に刻まれたマーティン・スコセッシ監督の傑作。
此の映画に描かれた当時の米国の狂気は未だに変わっていない。
ロバート・デ・ニーロの怪演もさることながら
少女だったジョディ・フォスターの妖気など
此の映画の魅力は語り尽くせない。
それに付け加えたいのが此のバーナード・ハーマンの音楽。
ヒッチコックと決別してから、その”フォロワー”のデ・パルマ作品で
サスペンスを盛り上げていたが監督スコセッシのオファーに
蝋燭が消える前の輝きの様に応えたのが彼の集大成とも言える此のスコア。
彼は録音を済ませた後12時間後に亡くなったとか
サスペンスにテーマを奏でるテナー・サックスの音色は
N.Y.のタクシードライバーの孤独をも表現している。
取り敢えず、”CINEMA JAZZ”のシリーズは今日でお終い。
大好きな映画には、いつも良いジャズが流れていて
劇場のカーテンが降りても耳にそれがリフレインしていた。
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