2021年7月30日金曜日

カール・マルデン(1912~2009)
録画していたヒッチコックの「私は告白する」(1958)を観たら此の俳優が出ていた。
特徴のある大きな鼻はマーロン・ブランド主演の「片目のジャック」で
極悪非道の役を見たら忘れる事はないだろう。
その顔が、彼の両親がセルビア出身という訳でも無いだろうが・・・。
兎に角「私は告白する」でも純粋無垢な牧師のモンゴメリー・クリフトを
トコトン追い込む鬼刑事役を憎たらしく演じていた。
それもその筈、エリアカザンの「欲望という名の電車」(1951)で
アカデミー助演賞をとっているのだから。
此の映画には、他にもO・E・ハッセというドイツ人俳優が出ていた。
O・E・ハッセ(1903〜1978)
彼はロジェ・ヴァディムの「悪徳の栄え」や、
コスタ・ガブラスの「戒厳令」にも出ている、
まさに国際的な悪役。
冒頭から彼の確かな演技で此の映画を引っ張る。
コイツが又凄く悪知恵の働く役で告解をワザとして
告解は外に漏らしてはいけない事を信じている主人公に
殺人の濡れ衣を着せる。
映画が公開された頃は第二次世界大戦後で
プロレスの日本人悪役ハロルド坂田やグレート東郷同様
ドイツ人の悪役は米国では更に効果的だったろう。








 

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