2021年3月14日日曜日

続・男と女(1977):クロード・ルルーシュ

彼の作品に男と女のタイトルが付いたのは何本あるだろうか?

日本の配給会社が勝手につけているのか、それとも

彼自体がそのタイトルに拘っているのか私の知る限り5本有る。

その中でも好きなのは此の1本。

元の題名は”Un autre homme, une autre chance =別の男、別のチャンス

ストーリーは、ほぼ「男と女」と同じ

子持ち寡(やもめ)の男女が子を鎹(かすがい)にして結びつく

ただ、此れはそれを西部劇にしている。

ナポレオン時代にフランスから米国西部に移住した写真家の話

それも飛び切りスケールが大きく、冒頭のパリのセットは

見事に作り込み、ワンカットの手持ちカメラの長回しに

今でもド肝を抜かれるし、人と馬と馬車のレースのスペクタクルには

圧倒される・・・と書き出すと長くなるから省略するが

此の映画の魅力は主役の男女ジェームス・カーンと

ヒロインのジュヌビエーブ・ビジョルド。

ジェームスは「ゴッドファーザー」の短気な次男役とは全然違う優しい獣医さん。

そしてジュヌビエーブは、パリで写真家の夫に一目惚れ、

ひたすら彼に付いてゆく健気な女性。彼女は英語も得意という設定。

此の役はカナダ生まれで英仏バイリンガルの

彼女以外に考えられ無いほどのハマり役。

いやルルーシュは彼女に当て書きしたのかもしれ無い。

とにかく物語は波乱万丈、主人公二人に悲劇が襲い

お互いに寡になるまでが前半。

此れを写真家という設定に監督ルルーシュが撮影に凝って

遮光を上手に生かした映像で見せる魅せる・・・と

話は又長くなるから何処かでDVDでも借りて観てください。

ところでジュヌビエーブ・ビジョルドという女優

実は凄い人で、地元フランスの監督はルルーシュより先に

アラン・レネ、ルイ・マル

ギリシャのマイケル、カコヤヌス、カナダのクローネンバーグ

アメリカではデ・パルマにアラン・ルドルフからイーストウッドと

所謂カルト映画と呼ばれる異色作に軒並み出演しているのだ。

私は何とかBlue-rayDVDで全部集めようと、

先に入れ物のパッケージ用のラベルを作ったのが此れ。



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