2021年2月6日土曜日

トム・セレックは、日本で余り馴染みのない俳優だが
ちょいと面白い西部劇に2本主演しているので紹介したい。
The Shadow Rider 1982
物語は南北戦争直後のアメリカ西部
敵味方に分かれ戦った兄弟が故郷に戻ると
家は南軍に焼かれ、弟と妹が奴隷用として
海外に連れ拐われようとしていた
その跡を追い、連れ戻そうと兄弟が力を合わせ戦う。
妹には「明日に向かって撃て」のキャサリン・ロス
途中で爆薬の仕掛け人役で「ラストショー」の
ベン・ジョンソンも応援に駆けつける。
汽車と馬の追跡シーンに、牛の暴走と
連続するスリル満点の見せ場はたっぷり、それを
上手に捌くのはジョン・ウェインの西部劇を演出していた
アンドリュー・マクラレン監督。
アメリカン・ニューシネマ以降の斜光を多用した
新しい映像は撮影ジャック・ホイットマン。
是非大きな場面で観て欲しい作品だ。

そして此方は随分予算をかけて
オーストラリア・ロケした作品。
Quigley Down Under (1990) - Official Trailer
”グーグリー、オーストラリアに行く”が原題
タイトル通りテキサスから新聞広告で海を渡ったガンマンの話。
ただしガンマンと言ってもライフルの改良型で1km先の標的が当たる。
此れで野犬でも撃つ仕事かと思いきや
雇い人の牧場主は原住民のアボリジニを虐殺せよと。
此れに主人公は腹を立てて拒否したら
砂漠の真ん中に捨てられしまう。
それをアボリジニに救われて更に彼らを守ろうと
牧場主と真っ向から対立する。
此の牧場主役が「ダイ・ハード」や「ロビン・フッド」で
憎たらしい役No.1のアラン・リックマン。
双方知恵を絞っての攻防が楽しめる。
そして興味深いのがアボリジニの神秘性。
此れを西部劇に仕込んだアイディアが素晴らしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿