「PARKERパーカー」(2013)
リチャード・スタークの小説”悪党パーカー”の3度目の映画化である。
1作目は英国からハリウッドに招かれたジョン・ブアマン監督で
リー・マーヴィン主演「殺しの分け前ポイント・ブランク」
2作目はメルギブソン主演で「ベイバック」
そして此の3作目は「アドレナリン」のジェイソン・ステイサム主演だ。
此の原作のポイントは3作とも自分の”分け前”を
たとえ相手がマフィアのボスであろうとなかろうと
取り戻しに行く向こうみずな男の話である。
そんな無茶苦茶なタフガイをやらせたら
目下のところ当代随一のアクション俳優がジェイソン・ステイサム。
水泳高飛び込み選手上がりだから度胸も良く
高倉健さんばりに寡黙で、キレの良い身体が先に動き
そのまんま、どの映画でも最後まで暴れ回る。
しかし此の作品では冒頭から半殺しにされ、血だらけ。
少し傷が塞がったかなと思うと、今度は凄腕の殺し屋に襲われ
ブスブス刺されシャワーカーテンに包まれ又血だらけ。
こりゃ、いよいよ駄目かと思うと、恋人が看護師で
上手に手当てし何事もなかった様に立ち直る。
映画的には”死んだ振り”が上手なヒーローが新しい。
確か原作には無い設定で後半に花を添える
ジェニファー・ロペスも、此の時おん年44才。
なのに下着姿がセクシーな不動産会社の年増社員。
彼女は途中から出てきて、彼の”分け前”を奪い、
殺そうとしたギャング4人のアジトを探し出し
傷だらけのジェイソンを助けてバンバン撃ちまくる。
こりゃ二人お似合いかと思いきや
あっけなく振られるジェニファーが可愛そうで良い。
捻りの効いたシナリオが3度目のリメイクを面白くした。
此れ録画したけど、また忘れて観そうだな(笑)
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