2021年1月18日月曜日

「TOKYO JOEマフィアを売った男」(2008)
何やら面白そうな題名だったので録画して置いた。
元FBI女性捜査官のエレイン・スミスの資料から構成されているので
彼女が何故FBIに務めることに成ったから始まり
私は酒の酔いもあり寝そうに成ったが、主人公の”東京ジョー”こと
ケン・イトーが殺されそうに成った現場あたりから目が醒めた。
此の映画はドキュメンタリーである。
今、流行の再現フィルムも出て来ない現場を再撮影することで
その状況を観客に想像させる手法を使っている。
日系移民だった両親から、その息子”東京ジョー”の少年時代を
膨大な写真資料と現地映像で構成している。
それはNHKの映像の世紀さながら
米国の日本人移民の歴史を辿る事になって
第二次世界大戦中の日本人強制収容所の悲惨な生活
差別された日本人が生きるために覚えたイカサマ賭博で
彼がシカゴのマフィアの一員になって、のし上がり
”東京ジョー”と恐れられていた筈の彼が
何故そのマフィアに裏切られ暗殺されかけたかを
ノンフィクション=現実だけで追っている。
まあ映画「ゴッドファーザー」等で、その世界は描かれているが
日系のマフィアは流石に登場していない。
その彼がFBIの説得で自分を消そうとしたマフィアに
その組織の構造をバラす事で復讐をする話だ。
映画と違うのはFBIが”証人保護プログラム”というシステムが
すでにFBIに出来ていた事だ。
此れでケン・イトーと、その家族の安全は保証され
彼は次々に組織の幹部を告発し、さらにマフィと癒着していた
警察や労働組合幹部そして国会議員まで逮捕させたのだ。
まさにタイトル通り”マフィアを売った男”
その男が亡くなるまで晩年をまた追いかけて
最後に一人の日本人の無常感が残った。
 

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