you can get it if you really want:Jimmy Cliff
こんな真冬にレゲエ?と言われそうだが
私が此の映画を観たのは場所は真冬のマンハッタン
歳は20代半ば、今から50年も前の話だ。
L.A.のロケを終わって帰りの切符に余裕があったので
一人でN.Y.へ飛んだ。
新聞を見たら日本でも良く噂になっていた此の映画
The Harder They Comeが上映されている。
居てもたまらず劇場へ夜一人で出かけた。
考えれば可成りダウンタウンは治安の悪い時代、度胸があったというか。
果たして始まる前、隣の席あたりから香ばしい匂いが立ち込め
そして冒頭に此のレゲエのリズム。
まだ日本ではレガエ、レギイと呼び方が決まっていなかった。
映画として躍動する映像に音楽のマッチングは
身体の血が逆流するほど興奮した。
その筈、監督ペリー・ヘンゼルは英国でCMを多く手がけて
その音楽と映像の相乗効果をよく知り尽くしていたのだ。
物語はジミー・クリフ演じる主人公が、ジャマイカの貧民窟から
レゲエを武器に歌手として這い上がろうして
挫折するまでが一気に展開される。
それは、我が生涯で初めて出会った最高の音楽となり。
帰り道、マンハッタンに積もった雪を踏みしめながら
♫ You Can Get It If You Really Wantと歌いながら・・・。
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