モーリス・ジャール作曲集#4
Lawrence of Arabia Maurice Jarre
前後したが名実共にモーリス・ジャールを
世界的に有名にしたのは此の作品だ。
デビット・リーンの監督、作品賞を始め、
米国アカデミー賞を総なめにした。
それまでの70mm聖書映画の主役と違い
ピーター・オトゥールが演じた”アラビアのロレンス”は
普通の人間が政治に依って英雄に仕立てられたもの。
それは砂漠と云う背景を得て更にスペクタクル感を増し
今でもモーリス・ジャールの此の序の曲の
打楽器を聴いただけで興奮する。
そしてチェンバロや繊細な楽器で奏でられる
独特のオリエンタルなメロディーは
揺れ動くロレンスの心象風景まで表現し
嫌が応にも3時間余の長編作品にリフレインされ
観客の心に深く刻まれるものであった。
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