2019年6月17日月曜日


アガサ・クリスティ検察側の証人
BS-2で土曜の楽しみにしていた「刑事フォイル」が
終わってしまい、途方に暮れ居て居たのだが
その後に始まった此のシリーズが見事に穴を埋めてくれている。
クリスティの短編小説だが彼女自身が脚色して
舞台劇になるほど人気のある作品だ。
私にはビリー・ワイルダー監督が
あのマレーネ・デートリッヒを使って
邦題「情婦」という映画を作ったのを記憶する。
だから殆んど物語は分かって居るので
後はキャスティングと演出がどうか?だ。
まず、主役の冴えない弁護士に、此のブログでも紹介した
『ダッズアーミィー」の英国の怪優トビー・ジョーンズを
持ってきたのが面白い。
いかにも生真面目で直球勝負しかできない男を
見事に演じている。
そして題名の”検察側の証人”演じた女優が巧い。
夫の裏切りを知り、弁護側から検察側に寝返る妻を
変化自在に演じ、展開を無理なくさせている。
しかし此の作品が面白いのは
原作には無い、判決が出た後のエピソード。
ハッピーエンドと思いきや
そこには本当の意味でのデンデン返しが有り
美しい映像とともに何とも切ない余韻が残る。




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