2018年12月17日月曜日

トミー・リー・ジョーンズ (1946~)
最近というよりもう10年も日本のTVCMで”宇宙人ジョーンズ”を
演じている此の俳優は、私と同じ歳だが
全く歳を取らないように思える。
1970年に「ある愛の詩」でデビューしたものの
「顔がキツい」となかなかブレイクしなかった。
しかしポール・シュレイダー脚本の「ローリングサンダー」辺りから
徐々に、その確かな演技力で存在感を示し
特に不気味な面構えを生かした”悪役”で
「JFK」アカデミーノミネート「逃亡者」で、とうとう
主演のハリソンフォードを差し置いてオスカーを手にした。
そして此の「ブローン・アウェイ」(1994) は
彼が悪役として絶好調の時の作品。
元IRAのテロリストで爆弾魔の役を、思い切り楽しんで演じている。
自分を裏切って過失とはいえ、妹まで殺した
かつての同僚ジェフ・ブリッジスを執拗に追い
彼の現在の勤め先ボストン警察の爆弾処理隊員を
次々と爆弾で殺してゆく血も涙も無い極悪非道ぶり。
そしてアイルランド出身のバンドU2の曲を聴き、嬉々として
爆弾を製造する姿は彼ならでは狂気、
当にトミー・リー・ジョーンズの魅力爆発だ。
此れには主演のジェフ・ブリッジスも霞んでしまう。
「メン・イン・ブラック」シリーズの宇宙人退治も
彼は大真面目にやればやるほど可笑しい。
それが”宇宙人ジョーンズ”の仕掛けだ。
自らプロデュース監督した
「メルキアデス・エシトラーダの埋葬」(2005) の
完成度はカンヌ映画祭で男優賞を取っている。
老いてますます盛ん、まだまだ面白い映画に出そうだから
私の作った此のBOXには、もう入りきれなくなり
DVDからブルーレイに変えることにした。

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