2018年12月26日水曜日

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Bob Marley & The Wailers - Catch a Fire
ボブ・マーリィが西海岸で初めてのライブを
サンセット通りのロキシーでやった時、私はそこに居た。
レゲエが、まだ”レガエ”とも”レギエ”とも発音がはっきりしてない頃だ。
何やら新しい音楽がジャマイカから来たというニュースに
ロケに行った先では必ずライブを観る習慣にしていたので
取り敢えず飛び込んだだけだった。
果たして彼らの音楽は私にとっては新世界そのもの。
その身体にズッシリと波打つ様に入り込み
血管の隅々にまで届いた気がした。
1ステージが終っても入れ替え制では無かったので
そのまま居残り、全館立ち見だから舞台の真ん前に陣取り
ボブを見上げる様にして2ステージを観た。
彼は”何か”に取り憑かれているように目を瞑り歌い
太く編んだ長い髪や額から流れる汗が
私に聖水の様に降り掛かった。
此の時、私は彼から直にレゲエの洗礼を受けたのだった。
後で聞けば、そこにはクラプトンもリンゴも観に来ていたと云う。
レゲエというリズムの魅力もあるが
ボブの作るメロディの美しさ哀しさには
今でも心が揺さぶられる。
遠い水平線の彼方にジャマイカが見える様な気がして・・・。




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