2017年12月13日水曜日

中国映画2本
封神伝奇 バトル・オブ・ゴット
中国の国力は経済や軍事力そして先の北京オリンピック開会式で
あの大げさな演出で十分に知らされて居るが
映画もハリウッドのマーヴェル・ヒーローや
STAR-WARSシリーズに対抗して、こんな物を作った。
とにかく登場するキャラクターは盛りだくさん
SFXも最先端の技術をふんだんに使い。
さながら、スピード感はゲームの世界に放り込まれた様なテンポ。
でも、私には中国4000年の文化遺産の美術が
ディテールに感じられた事だ。
もちろん、ハリウッド的な過剰なサービスもあるが。

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グランド・マスターThe Grandmaster
久しぶりのウォン・カーウァイの作品は
なんとカンフー映画!
それでも流石のウォン・カーウェイ、その凝った映像は
スタリッシュで、とてもカンフー映画とは思えない。
画面のどのワンカットを引き伸ばしても美しい光
もはや美術品の香り。
そして主役の武道家演じたトリー・レオンとチャン・ツィイーの
凄まじいほどの執念を見事に捉えた、これも映像。
そう彼らは、既にピークを過ぎて居る俳優
その容貌の衰えさえ、此の映画は狙って居るのだ。
余談だが、私は中国女優といえば鞏 俐コン・リー・ファン。
デビュー作「初恋のきた道」以来
チャン・ツィイーの生意気なキャラが好きではなかった。
しかし、此の映画では、そのキャラが生かされ
(確か彼女は中国雑技団をトップで卒業して居る)
カンフーの”キレ”が素晴らしい。
そして、晩年の阿片に侵されノーメイクに真っ赤な唇の登場。
此れには、私も完全にノック・アウト。
此の映画はウォン・カーウァイ監督の
香港カンフー映画すべてへのオマージュ。
それには梅林茂の「それから」も
モリコーネの「ニュー・シネマ・パラダイス」も
使って良いのだ。







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