2017年9月7日木曜日

”Duet”その19
二人の銀座  :和泉雅子&山内賢
知る人ぞ知る話だが、
此の曲は日本で売れていたベンチャーズの
”GINZA  LIGHT"と云うインスト曲。
それを越路吹雪と岩谷時子作詞で歌わせるつもりが
越路の”私には此の曲合わないわ”の一言で
当時、「こんにちは赤ちゃん」「遠くへ行きたい」の
人気作詞家・永六輔と
日活の青春映画コンビ・和泉雅子と山内賢に代わり
空前の大ヒット、それを受け映画まで製作された。
しかし私の記憶に残るのは
1965年のTVドラマ「7人の刑事・二人の銀座」
(演出・今野勉 )高度成長期の過疎の問題を取り扱い
東京に憧れ、地方を飛び出した少女・吉田日出子を
若い漁師・寺田農が追って来ると云う脚本(佐々木守?)。
恋人を取り戻せないと分かって、若い漁師は自暴自棄になり
銀座4丁目の交差点で無差別殺人をすると云うドラマ
そのクライマックスに此の曲は流れ
その悲劇と、歌の明るさのコントラストが効いた。
これは余談だが
当時、武蔵野美術大学の映画研究会に入っていた私は
TBSに直接交渉して、まだヴィデオの無い時代だから
16mmフィルムの大きなリールを借り出し
大学の講堂を借りて上映したのを覚えて居る。
考えれば、その頃からグラフィック・デザインから
フィルムの世界へ興味が移っていった。




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