「ブロンソン」(2008)
奇妙な題名は、あのチャールズ・ブロンソンから。
彼に憧れた男が、映画スターになるならまだしも
とにかく何でもイイから有名になりたい!と
次々に相手を探しては殴ってゆく物語。
当然、犯罪者となり刑務所に入れられるが
彼にとって、そこは天国
受刑者、看守と殴る相手に不自由はしない。
しかし、その凶暴性は心の病気とみなされ
当然、精神病院送りに。
そこでは彼は薬漬けにされ、やっと大人しくなるが
退院すれば再び暴れ、刑務所に逆戻り
それで彼は未だに服役中という
まったく信じられないが、実話だという。
主人公の有名になりたいという心情はスタイリッシュに
此のようなアニメーションや
”観客の前のピエロ”という姿で繰り返し映像化される。
監督はニコラス・ウィンディング・レフィン
デンマーク生まれのニューヨーク育ち
「プッシャー」というバイオレンス映画をヒットさせ
「ドライブ」がカンヌ映画祭の監督賞を得ている。
監督自体が学生時代に壁に机を投げつけ
放校処分になったという経歴。
だから此れも人間の中にある闘争本能が
一際強いタダの男だと言わんばかり。
まあボクサーになっていれば何の問題もない話なのだが。
つまり、そんな殴り合いを見たいという本能も
人間には有るという事だ。
気がつけば、そんな映画のDVDがウチには沢山あり
纏めて見たら、こんなBOXに、でもまだ増えそうだな。
0 件のコメント:
コメントを投稿