2017年5月7日日曜日

「ブロンソン」(2008)
奇妙な題名は、あのチャールズ・ブロンソンから。
彼に憧れた男が、映画スターになるならまだしも
とにかく何でもイイから有名になりたい!と
次々に相手を探しては殴ってゆく物語。
当然、犯罪者となり刑務所に入れられるが
彼にとって、そこは天国
受刑者、看守と殴る相手に不自由はしない。
しかし、その凶暴性は心の病気とみなされ
当然、精神病院送りに。
そこでは彼は薬漬けにされ、やっと大人しくなるが
退院すれば再び暴れ、刑務所に逆戻り
それで彼は未だに服役中という
まったく信じられないが、実話だという。
主人公の有名になりたいという心情はスタイリッシュに
此のようなアニメーションや
”観客の前のピエロ”という姿で繰り返し映像化される。
監督はニコラス・ウィンディング・レフィン
デンマーク生まれのニューヨーク育ち
「プッシャー」というバイオレンス映画をヒットさせ
「ドライブ」がカンヌ映画祭の監督賞を得ている。
監督自体が学生時代に壁に机を投げつけ
放校処分になったという経歴。
だから此れも人間の中にある闘争本能が
一際強いタダの男だと言わんばかり。
まあボクサーになっていれば何の問題もない話なのだが。
つまり、そんな殴り合いを見たいという本能も
人間には有るという事だ。

気がつけば、そんな映画のDVDがウチには沢山あり
纏めて見たら、こんなBOXに、でもまだ増えそうだな。


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