2017年4月21日金曜日

「パワープレイ」
ピーター・オトゥール主演とあったので取り敢えず観た。
タイトル・ロールに彼がトップなのは
観客動員とギャラ、当時の彼の人気が窺える。
でも前半1時間近く彼は全く登場しないので
変装でもしているか?と勘ぐったが、そうではなかった。
此の映画、実は主演はデヴィッド・ヘミングス。
彼も当時カンヌ・グランプリの「欲望」で
アルバート・フィニーと並び、英国のトップ・スターだった。
そして彼は、此の映画のプロデューサーもしている。
イギリスとカナダの製作とあるのは
ほとんどがカナダ・ロケ、そしてカナダの軍隊
(飛行機や戦車に兵隊)を借りているらしいから。
話は、独裁政権の国の一将校(デヴィッド・ヘミングス)が
友人の娘を秘密警察に殺されたのに義憤して
軍人仲間を募り、クーデターを計画するというもの。
かなり昔(1978)の作品なので
計画自体が甘く、いつ秘密警察に発覚しないか?と
観ている方は今にも壊れそうな、昔の花やしきの
ジェット・コースターに乗せられた気分。
それにヒネったキャスティングは
彼らの知恵袋の学者にTV「逃亡者」の
ジェラード警部ことバリー・モース。
逆に秘密警察のボスが「大脱走」で盲目になった
ドラルド・プルーデンスと、何時もと違う役柄に戸惑う。
散々、ジラせた挙句ピーター・オトゥールが登場。
此の俳優は「アラビアのロレンス」もそうだったが
何処か危ない雰囲気が似合う。
「将軍たちの夜」の変態将校もハマっていたが
青い目に狂気が漂う。
彼の”危ない”キャラクターが此の作品を
クーデター映画では無くしている。
結局クーデターは成功するが・・・という処で
ネタバレになるから続きはTSUTAYAの”発掘良品”で!

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