2017年6月8日木曜日

「わんぱく戦争」(1962)
かなり昔の白黒フランス映画だが、とても面白くて
印象に残っていたのを、先日 CSで。
原題は”La Guerre des boutons=ボタン戦争”
ルイ・ベルゴーの同名の小説を
イヴ・ロベールが映画化したもの。
舞台は、のどかなフランスの片田舎。
二つの子供のグループが、遊びとして戦争ごっこをして
戦利品として相手の上着のボタンを取るというもの。
子供達はボタンを取られるという屈辱よりも
家に帰ると”ボタンをどうした?”と親に殴られるのが怖い。
それで子供の1人の提案で、裸ならボタンも
取られまいと全裸で攻撃し、見事成功するが
風邪を引く者が続出というオチが待っていた。
戦いは馬や農業トラクターを使ったりして
どんどんエスカレートしてゆく・・・と
いった他愛ない物語だが
素人の子供達の自然な演技が面白く
特に”プチ・ジュビス”役アントワーヌ・ラルチーグの
「知ってりゃ来るんじゃなかった!」のセリフの可愛さは
フランスは元より日本でもブームになった程。
演出のイヴ・ロベールは当時、俳優で
此れが初監督作品。
この作品の大ヒットで、直ぐ続編の「わんぱく旋風」が
作られそれもヒットしたが
その後、「ニュー・シネマ・パラダイス」の
名優フィリップ・ノワレを使い「ぐうたらバンザイ」を撮り
これも面白かったが、あまりヒットしなかったので
又しばらく俳優に戻り、ルルーシュの映画などに出演していた。
それから20年後の1990年に満を辞して
フランスでは有名な小説マルセル・パニョル原作の
「プロヴァンス物語/マルセルの夏、マルセルの城」の
二部作を監督する。
此処でも素人の子供を使った彼の演出は冴え渡り
また、子供だけでなくプロヴァンスの風景の美しさに
少年たちの友情や初恋、そして母の想い出を
切なく描いた完成度の高い名作として
フランス映画史上に宝石のように輝いている。

先の「わんぱく戦争」「わんぱく旋風」
2つの可愛いポスターはフランスの歴史的デザイナー
レイモン・サヴィニヤックの作品。



0 件のコメント:

コメントを投稿