ブルドッグ(2003)
此の映画、原題は”a man apart” なんと訳せば良いか?
配給会社も困って結局、噛み付いたら離さない
ブルドッグと付けたらしい。
でも、どちらかと云うと、犬より彼はスッポンに似てるな(笑)
確かに、此の主人公の麻薬捜査官のシツコさは半端では無い。
主人公を演じるのは今や「ワイルド・スピード」や
「リデック」等の人気リーズを持つ、ヴィン・ディーゼル。
イタリアとアフリカ系の血の混ざる変わった風貌は
英国のアクション俳優ジェイソン・ステイサムと
凶暴なイメージが、少し重なる。
監督はミュージック・ヴィデオ出身の F・ゲイリー・クレイ。
同じ黒人のアントン・フークア監督と経歴は同じ。
だから黒人やヒスパニックの描き方に現実感がある。
話は主人公が長年追い続けて来たメキシコの麻薬王を
追いつめ、激しい銃撃戦の末、刑務所に入れる。
此の麻薬王を演じているメキシコ俳優が
スペイン俳優フェルナンド・レイに似て老獪で
メキシコ人はモンゴロイドだから
亡くなった室田日出男にも顔がそっくり。
しかし、その報復に自分の妻を殺され、自分も深い傷を負う。
妻の復讐に燃える主人公は狂った様に妻殺しの犯人を追い
その過程で新しい麻薬組織が出て来て、
それらに麻薬王の妻子まで殺される。
此の二人の駆け引きは名作「フレンチ・コネクション」の
ジーン・ハックマンとフェルナンド・レイを思い出させる。
共に愛するものを殺されたもの同士と復讐を誓う麻薬王から
情報を得た主人公は、新組織を追いつめたか?に思えたが・・・
実は・・・と此れから先はネタバレで内緒!
とにかくスピーディーでリアルなアクション・シーンは
監督 F・ゲイリー・クレイ抜群の巧さ。
先の泥棒コメディ「ミニミニ大作戦」で、私も認めた才能だ。
メイン・ストリートから外れた処に
此んな凄い監督が居るのだからハリウッド=聖林も奥が深い!
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