2016年9月1日木曜日

名探偵モンク「トゥルーディの真実・前後篇 」最終回
毎週水曜日、楽しみにしていた此のTVシリーズが
遂に終わってしまった。
始めから観ていた訳でもなく途中、彼の障害が余りにも
シリアスで娯楽として観るのが辛い回もあった。
それでも何故、彼の妻トゥルーディが殺されたのか?
又犯人は誰なのか?と長々と引き延ばされ
その間に助手の女性がシャローナ、ナタリーと代わり
もう殺された奥さんの事は忘れたかの様に見えたが
モンクの障害は生まれつきのサヴァン症候群、それに
先の事件が深く関わっていて、治る見込みは無い。
最終回の前後篇には
いよいよ、その事件の謎が突き止められる。
まず前編
モンクは突然、何者かに毒を盛られ
その毒が何か?特定出来ないので解毒剤が使えなく
医者から余命2,3日と告げられる。
毒が判らなくとも、その毒を仕掛けた犯人は特定。
犯人さえ捕まえられれば毒の成分は判ると
同僚の警部ストットル・マイヤーが懸命に追跡する駅の構内で
犯人は、あっけなく貨車に跳ねられ死んでしまう。
さあ、もう後が無いモンク!という処で
後編
モンクは、どんどん症状が悪化し
遂に自分の死を覚悟、亡妻トゥルーディが
残したX-マス・プレゼントの箱を開ける。
そこには彼が彼女に頼んでいたデジタル目覚し時計
では無く、なんとビデオ・テープが入っていた。
それを中々観る気にならないモンクに
助手ナタリーは”観なきゃ駄目!”と。
映っていたのはトゥルーディのラスト・ビデオレター。
そこには驚くべき真実が!
此の辺りからネタバレ注意!
モンクがずっと神の様に崇めていた妻トゥルーディは
モンクと出会う前の学生時代、法学部の大学教授と不倫し妊娠し
子供を産んでいた・・・しかし赤ん坊は生後、間もなく死んだと。
その不倫の相手・大学教授は今は最高裁の判事。
判事は、そのスキャンダルを揉み消す為に
トゥルーディと、お産に立ち会った助産婦の
2人を殺していたのだ。

彼は、その真実を突き止められたら困るので
先の犯人を雇い、探偵モンクに毒を仕掛けたのだ。
その頃、助手ナタリーは自分も毒が回って来た事から
毒はモンクの持つティッシュに仕組まれていると解明
病院に知らせるがモンクは既に病院から抜け出していた。
モンクは弱った身体ながらも復讐の鬼と化し
記憶を頼りに雨の中、判事の家で彼を待ち伏せる。
戻った判事にモンクは拳銃を突きつけ
助産婦が埋められている筈の場所の穴を掘らせる。
果たして出て来たのは、白骨化した助産婦。
警察とモンクに追い込まれた判事はモンクと揉み合い拳銃を奪い
「彼女を頼む・・・」の言葉を残し自殺する。
モンクは解毒が成功したものの、判事の最後の言葉
「彼女を頼む・・・」の意味を考え
死んだ筈のトゥルーディの子供が生きている事を突き止め
警察仲間の協力を得て、その娘を捜し出す。
逢ってみれば亡妻トゥルーディとそっくり。
”もう事件には関わりたく無い
君と一緒に居たい!”と、探偵を止める決心のモンクに
”あなたに与えられた才能=障害は神からのギフト
みんなを幸せにする為の”と、云う言葉もトゥルーディそっくり。

主人公モンクを演じていたトニー・シャルーブは
レバノン系の俳優
どうみてもハンサムでもマッチョでも無く
正義の味方に見えなくて、むしろ犯人が良く似合いそう
此んなキャラクターで6年間もシリーズが続いたのは
モンクの障害から来る驚異的記憶力の謎解きの面白さも在るが
「名探偵ポアロ」にも感じる、何処か欠陥のある人間性
それを誇張したキャラクターが受けた理由だろう。
それにしても此の警察署は皆、足りない奴ばかり
サンフランシスコには絶対、危なくて住みたく無い!
たとえ名探偵モンクが居てもネ(笑)

ラストに流れるランディ・ニューマンの
ピアノ弾き語り When Im Goneは、涙無くして聴けない。
良い歌だな〜。

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