デュプリシティ~スパイは、スパイに嘘を嘘をつく(2009)
此の監督トニー・ギルロイはマット・デーモンの
アクション映画”ボーン・シリーズ”の脚本を書いていた。
ジョージ・クルーニーの「フィクサー」で
脚本及び初監督でアカデミー賞にノミネートされている。
題名の”デュプリシティ=二枚舌”だけで良いのに
サブタイトルに”スパイはスパイに嘘をつく”が興ざめだ。
話は男と女のスパイ同士が嘘をつきながらの情報戦。
男クライブ・オーエンは英国諜報部員MI-6だが好色で
海外でナンパしたつもりの女ジュリア・ロバーツに
情事の後、持って居た情報を盗まれMI-6を首に。
今はN.Y.でフリーの産業スパイに成っている彼の前に
再び、その女が現れ、復讐しようとするが
女役ジュリア・ロバーツの”二枚舌”がWで入っていそうな
大きな口に、クライブ・オーエンの巨根も呑み込まれ
逆に”モグラ”と呼ばれる企業に潜入する
産業スパイ合戦に彼は誘われる。
その企業は敵対する2つの巨大なコングロマリット。
片方の新製品の開発情報を盗むのが彼等のミッション。
此の2つの企業のボスを演じているのが
此のブログの”悪役列伝”に登場させたい位の名優
ポール・ジアマッティとトム・ウィルキンソン
此の二人はCIO=最高責任者なのに
映画の冒頭、飛行場で派手な取っ組み合いをするのが
此の作品の伏線に成っている。
もともと、男女の関係に嘘はつきものだが
お互いスパイとなると話は複雑で、観ている方も敵か味方か?
どこまで本当か嘘か?判らなく成るのが
此の映画の面白いところ。
此処からはネタバレ
まあ、此のキャスティングだから恋愛コメディの
匂いを残しながら、実は現代社会裏の企業戦争
背筋が寒く成る様な産業スパイの暗躍を描いているのが
脚本&監督トニー・ギルロイの才能だ。
彼等が、2つの企業を騙して情報を手に入れる
サスペンスの盛り上げ方、そして
ドンデン返しの結末に観る方は見事にハメられる。
しかし、ハメられたのは彼等で
大金を手にする直前で、自分たちが、
双方敵対する企業の株主総会を潰す
道具に使われていた事を知る。
彼等の情事まで総て盗聴されていたのだ。
つまり新製品の情報は巧妙に仕組まれた嘘。
此の映画をハッピー・エンドにしない処が
実話の様に此の作品の現実性を増している。
しかし此の映画、あの「オーシャンズ-11」シリーズみたいに
騙し騙され、幾らでも続編が作れそうだな。




0 件のコメント:
コメントを投稿