追悼
冨田勲 (1932~2016)
此の処、新しいアルバムを出してなかったが
五月五日、都内の病院で亡くなったと突然の訃報。
五月五日、都内の病院で亡くなったと突然の訃報。
彼の存在は、日本いや世界音楽史の中で途轍もなく大きい。
彼が居なければ細野晴臣も坂本龍一とY.M.O.を
結成しなかったろうし
シルクロードの喜多郎も小室哲哉も出て来なかったろう。
そうシンセサイザーという電子楽器を日本に輸入した
最初の人なのだ。
でも、そのシインセサイザーを使う以前に彼は
「きょうの料理」のお馴染みのメロディを書いているし
NHKの「新日本紀行」の叙情的なテーマ曲の
作曲者だったのである。
だからNHKの大河ドラマは「花の生涯」「天と地と」
「新・平家物語」「勝海舟」「徳川家康」と手掛け
「新・平家物語」「勝海舟」「徳川家康」と手掛け
藤沢周平・時代劇映画化に監督山田洋次は
ずっと彼を起用しているし
あの勝新はTV「座頭市物語」シリーズで
彼を死ぬまで離さなかった。
彼を死ぬまで離さなかった。
電子音楽と日本情緒、いや情念と云うべきだろう
その融合を最初に計ったのも彼だった。
その情念の最たるものが内田吐夢の名作「飢餓海峡」
戦後の荒廃した時代、狼の様に生きるしか無かった男の飢餓感と
その心の救済を青森県五所川原の御詠歌に託している。
それは日本の土着音楽を追究した作曲家
伊福部昭(「ゴジラ」「ビルマの竪琴」)とも共通するもので
その情念の最たるものが内田吐夢の名作「飢餓海峡」
戦後の荒廃した時代、狼の様に生きるしか無かった男の飢餓感と
その心の救済を青森県五所川原の御詠歌に託している。
それは日本の土着音楽を追究した作曲家
伊福部昭(「ゴジラ」「ビルマの竪琴」)とも共通するもので
印象派そして現代音楽までの総ての情報を
彼が昇華させたものなのだ。
彼が昇華させたものなのだ。
私が、彼の作品の中でベストと思うのは
NHKのドキュメンタリー「大モンゴル」だ。
そこには、あの”馬頭琴”から”オルテンドー”の
モンゴル民族音楽の魅力の総てが入っている。
最初に私が、その地を訪ねた時
雄大なゴビ砂漠の彼方から、彼のあのメロディーが
聴こえ、蜃気楼でジンギスカンが見えた様な気がした。
雄大なゴビ砂漠の彼方から、彼のあのメロディーが
聴こえ、蜃気楼でジンギスカンが見えた様な気がした。
彼はコンピューターを楽器としてだけではなく
ツールとして科学者の様に実験し使いこなした
ツールとして科学者の様に実験し使いこなした
音楽のフロンティア=開拓者であったのだ。
当時、シンセサイザーを使っていたのは
「時計仕掛けのオレンジ」でも使われたウォター・カルロス。
そしてプログレシブ・ロックのキース・エマーソン
(後に”エマーソン・レイク&パーマー”を結成)
ドイツからは「クラフト・ワーク」というテクノ・グループ。
アメリカには「ジョルジオ・モロダー」という
イタリア系のディスコ・サウンドの仕掛け人もいた。
ギリシャにはキーボード・プレイヤーのヴァンゲリスが
(映画「炎のランナー」「ブレード・ランナー」)にスコアを書き
(映画「炎のランナー」「ブレード・ランナー」)にスコアを書き
フランスのジャン・ミシェル・ジャール(「酸素」)が
北京やカイロ等、世界各地でライブ・パフォーマンスをする、
ずっと以前にだ。
次々とアルバムを発表する世界の”TOMITA"に
私は新しい時代の予感を感じワクワクしたものだ。
ずっと以前にだ。
次々とアルバムを発表する世界の”TOMITA"に
私は新しい時代の予感を感じワクワクしたものだ。
今、こうして彼の作品を並べてみると
まさに彼のアルバムは「惑星」の如く、宇宙に渦巻き
その情念は「亡き王女のためのパヴァーヌ」の様に
夜空に美しく輝いている。

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