第4集・世界は秘密と嘘に覆われた。
新しい映像が発見されて、ますます好調な新シリーズ。
此れは冷戦時代の米ソのスパイ合戦を取り上げていた。
スパイと言えばアクション映画の主役。
でも現実には、そんな格好良さは無い。
ただ裏切り者の烙印を押され、悲惨な末路が有るだけ。
しかしキューバ危機を救ったのはロシア側に居た
フルシチョフ側近スパイからの情報だ。
その時、ケネディの判断により、北半球壊滅の核戦争は免れた。
しかし、そのスパイのオレク・ペンコフスキーは処刑された。
そして、その判断を自分の利益と思わぬものに
結局、J.F.ケネディはダラスで暗殺された。
それから泥沼の様に続いたベトナム戦争
そしてアフガン紛争は、アメリカとソ連という
大国が小国を利用しての代理戦争だと
此の番組では云い切る。
此のドキュメンタリー制作者側の歴史観は
明解で、説得力がある。
戦争で利益を得ようとする大国の考えは今も変わらない。
それにしてもアフガンで、若きウサーマ・ビン・ラーディンに
武器の使い方を教えている米国C.I.A.の映像は
その後の9.11N.Y.同時多発テロを考えれば何とも皮肉だ。
売れなかったカウボーイ役者レーガンは
その後、大統領にも登り詰めたが俳優時代
極右のFBI長官エドガー・フーバーの”ハリウッド赤狩り”の
手先だった過去も此の作品では暴露している。
米国のC.I.A.にあたるKGB出身のロシアのプーチンは
陰謀と策略のプロ。その莫大な財産と権力を行使して
作ったのが今の”強いロシア”。
それに対抗する自由の国アメリカは
時代の波にさえ乗れば、誰もが大統領になれる。
でも気を付けないと、あの狂っているトランプ候補が
その地位を得てしまうかも知れない。
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