上海帰りのリル:津村謙
”上海”つながりで此の曲
ナツメロと片付けてしまうにはドラマチックな内容で
子供の頃から歌の世界に興味があった。
内容とは裏腹のスットンキョウな声が合わないが
それが戦後の時代に、あまり暗く無くて
ヒットした要因かも知れない。
同じ様に此の曲の魅力に取り憑かれた3人組が
浅草の船着き場で時々ライブをやっている。
”東京大衆歌謡楽団”と云うには少人数だが
レトロ感たっぷりの歌い方が面白い。
そう云えば、可成り前だが新橋に韓国料理の
「草の家」別館が在って、そのビルの3階で
結構な高齢のジャズメンが生演奏していた。
ピアノにウッド・ベースとクラリネットの音色が
下からの焼肉の臭いと相まって
”上海バンスキング”の世界を想い出させ
私の「上海帰りのリル」のリクエストまで
やってくれて感激した。
店はとっくに潰れたし、あのメンバーの歳なら
もう皆、亡くなっているだろうな。
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