2015年5月11日月曜日

江波杏子(1942~)
 戦前、東宝の女優だった母に憧れて
16歳の時、年齢のサバを読み大映のニューフェースに
合格はしたものの
当時は京マチ子、若尾文子、叶順子にだいぶ遅れを
とって脇役に甘んじていた。
スターの若尾文子が女賭博師を嫌がった代わりの
初主演「女賭博師」がヒットしシリーズ化される。
そのキリッとした佇まいは東映の緋牡丹のお竜・藤純子を
遥かに凌ぐ美しさでシリーズは17本も制作された。
しかし斜陽の大映で、それ以上は活躍出来ず
彼女が再び脚光を浴びるのはATG「津軽じょんがら節」まで
待たなければ成らなかった。
人殺しのヤクザと東北に流れ着く水商売の女役は
彼女のキャリアの存在感が生き
監督・斉藤耕一のフランス映画の様なムードと
相まって、キネマ旬報主演女優賞を得る。
役の上での自堕落な雰囲気と違い
 普段から節制を怠り無い彼女は
当時から見事なプロポーションB89・W57・H90を
生かしモデルとしてミセス雑誌の表紙を飾り
現在も年齢の割り(失礼)にスリムなラインは美しい。
どこが悪女やねん?と云われれば
まあ、油断したら平手打ちを食らいそうな
目力(メジカラ)だろうか?

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