2015年5月19日火曜日

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インターステラー(2014)
「メメント」で彗星のごとく現れ
バットマンの「ダークナイト・ライジング」等の
個性的な演出で人気のある監督
クリストファー・ノーランの本格的なSF映画である。
そのジャンルの映画には「2001年宇宙の旅」
それに「コンタクト」等の名作が有るが
どちらかと云えば親子の愛が絡むから後者に近い。
それと最新C.G技術のリアルな宇宙に、とても地球上とは
思えない広大なロケーションの映像が
ハンツ・ジマーの環境音楽風な音楽で楽しめる。
そう、とても地球上とは
思えないのは地球が異常気象で荒廃し食料危機となり
他の惑星への移住計画を試みる話なのだ。
その惑星は宇宙の果てブラック・ホールの向こう側
すでに調査のため探査機が送られている。
主人公は元宇宙飛行士、今は農夫として
妻を失くし、片親で息子と娘を育てている。
それがNSAの秘密基地に迷い込んだばかりに再び
その移住計画の惑星探査チームに参加することになる。
「必ず帰って来るから」と、泣いて止める小さな娘を
残して飛び立った主人公に待っていたのは
津波の様な海が荒れた水の惑星
草木も凍る氷の惑星と、想像を絶する危険な旅。
此れまでの宇宙ものと違うリアリティに
科学の勉強、いや実際に宇宙を旅している様な
テーマ・パークに行った気分が味わえる。
それでも此の監督の特徴は
人間のネガティブな部分を強調するから
映画が、やたら暗くて重い。
特に密閉された宇宙船の圧迫感に、彷徨う漆黒の宇宙
おまけに”ブラック・ホール”と来ているから
観るものは閉所恐怖症に陥るだろう。
次から次へと”ワームホール”に”ガルガンチュア”と
超重力や引力等の難しい科学用語と理論を登場人物に
あれこれ並び立てられ、何が何だか解らないまま
物語は先へと進み、科学に弱い私の頭は
酸欠みたいに混乱してしまうが
とにかく主人公は死にものぐるいで生き残ろうとする。
それは愛だ、「必ず帰る!」と云った父と娘の約束だ。
映画の冒頭に張られた伏線で都合良く
映画はハッピー・エンドと成る。
此の設定、今BSでオンエアしている海外ドラマ
「よみがえり」に重なっているな。
いわゆる”アインシュタインの相対性原理”で
父親は地球時間で125歳位なのに
ピンピンして50歳位にしか見えない状態で戻って来て
・・・と云っても、そこは地球ではない。
宇宙ステーションに造られたパイプ型の人口地球。
出発、当時幼かった娘も既に90歳位になって
死にかけている娘との再会も、何だかな〜である。
とにかく此の映画、後2,3回観ないと題名の
”インターステラー”の意味すら解らないが
面白い事だけは私が保証する。

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