2015年2月1日日曜日

ドリームハウス(2011)
甘い安易な題名だが、キャスティングの良さに
とりあえず何の予備知識も無しに観た此の映画
2回のドンデン返しに見事にハメられた。
ドンデン返しだから当然此れから先は
観てない人はネタバレ注意!
ジャンルから云えばスリラーである。
編集者が会社を辞め、小説を書こうと新しい家を
購入したら、それは5年前に家族全員虐殺のあった家だった
と、まあ良くあるホラー映画かと思いきや
ちょっとヒネリが効いていて
見る側は主人公と同じ様に幸せな家庭の描写に
何の疑いを持たず、此の家族を襲う悲劇を
現実のものとして観てしまう。
しかし、それは現実ではなくて主人公の妄想
此の家族、過去に彼が精神病で一家全員殺していた!
というのが1回目のドンデン返し。
狡いのは、冒頭の出版社のシーンも主人公の妄想で
実は、それは精神病院だったという仕掛け。
しかし、それを、なかなか認められない主人公は
妄想の中の家族を再び呼び出し、事件の真相を追う。
すると意外な事実が浮かび上がるという、ややこしい設定。
此の主人公を世界中から007ボンドには悪役顔過ぎると
ブーイングの起きたダニエル・クレイグが演じ
その危ない顔が効いて観客は本当に彼は
殺人鬼かもしれないと思ってしまう(笑)
そして此れ又、演技派女優レイチェル・ワイズが
彼の妻を濃厚に演じ、現実と妄想の判断を曖昧にさせる。
そして道路向かいの家にはナオミ・ワッツが居て
その美しさが事件の元となったと最後に解る。
つまり主人公は狂っていなくて
向かいの亭主に嫉妬され、その亭主が
彼に家族全員虐殺の罪を着せたというのが
2度目のドンデン返し。
結局、主人公は真犯人と格闘の末、復讐を遂げる。
此の辺りのアクション・シーンに
007のダニエルの丈夫そうな身体が活きる。
そして燃え上がる炎の中で
妄想の中の家族に別れを告げるラストが泣かせる。
どうやら此の作品でダニエルとレイチェルのカップルは
本当の夫婦に成った様だが。
映画と云う、夢と現実を行き来出来る形式を
最大限に生かした此のストーリー
ドンデンに次ぐドンデンに、アクションあり涙ありで
超一級のエンタテイメント映画と云う訳。

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