イルカと少年(2011)
先日BSでオンエアした此の作品の監督に
チャールズ・マーチン・スミスの名前を見つけた。
彼が若い頃「アメリカン・グラフィティ」(1973)に出演し
映画冒頭スクーターを止められない眼鏡をかけたチビ学生だったのを
覚えている人は相当の映画マニアだ。
そしてキャロル・バラードの「ネバー・クライ・ウルフ」(1983)という
動物映画の主人公を演じたのを知っている人は
更に相当な映画マニアだ。
Charles Martin Smith
そんな彼がイルカと少年の友情をテーマに此の映画を作った。
タイトルにトゥルー・ストーリィとあるから実話らしい。
或る日、海岸で少年が網に絡まったイルカを救う。
そのイルカは怪我していて尾ひれを無くしてしまう。
そのままでは死んでしまうはずを
少年が魚の病院=水族館で面倒を見て
義足ならぬ義ヒレを付けてやり命を救う話だ。
まあ,此の手の甘くて臭い動物と人間の
ヒューマン・ドラマは「フリー・ウイリー」とか沢山有るが
シナリオとキャスティングが良く、最後まで
面白く観られた。
まずシナリオだが、主人公の少年には憧れる
花形水泳選手の叔父さんがいて,その彼が
入隊し軍隊の事故で歩けなく成ってしまう。
その矯正とイルカの義足らぬ義ヒレの話が平行して描かれる。
そして、その矯正医師に名優モーガン・フリーマン
イルカの手当をする水族館の動物医師にハリー・コニック・Jr
ハリーはシナトラ以来のスタンダード歌手と云われたが
歌手の方は今一伸びなかったが俳優としては
なかなか良い芝居をしている。
子役の少年少女の芝居の旨さに舌を巻くが
それより本人というか足ヒレを無くしたイルカの演技が最高だ。
スタッフとイルカに余程の信頼関係が無くては
撮れないシーンばかりで感心する。
アメリカ映画らしいハッピー・エンドも
小さい子供を連れて映画館で観るに良いだろう。



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