2013年2月6日水曜日

(日本映画・女優編
轟夕紀子(1917〜1967)
私が映画で彼女を観たとき既にふっくらしたおばさんだった。
それでも若い時は原節子と人気を争う位の美人女優だったらしい。
戦前の宝塚の娘役のトップから鳴りもの入りで映画界へ。
デビュー作の「宮本武蔵」のお通役でスターとなり
当時、日活の監督マキノ正博と結婚。
そのマキノに連れられて東宝へ。
若き黒澤明の「姿三四郎」のヒロインで人気を集める。
宝塚だから当然、歌も得意で映画「ハナ子さん」の主題歌
戦後フリーとなりマキノとは離婚、変わって島耕二と再婚
そして離婚を繰り返すうちに、彼女は肥満してヒロインは難しくなり脇役へ。

私の印象に残っているのは先に出した大坂志郎との
「赤い波止場」での港の酒場の女将役

刑事役大坂との絡みで、彼女の貫禄が光っていた。
「赤い・・」と同じく石原裕次郎の「あいつと私」
川島雄三の「州崎パラダイス赤信号」
日活のヤクザ映画「男の紋章」シリーズの高橋英樹の母親役は

彼女の長いキャリアならではの存在感が有った。



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