2012年7月19日木曜日



YMO - TECHNOPOLIS
此れはFUJIフィルムでカセット・テープのCMを作った時、
日活スタジオの壁面に、以前の何か映画のセットで
皇居の絵が描かれていたのを発見!
YMOがCMで使った紅い毛沢東スーツ以外に
銀色のサラリーマン風のスーツを用意していたので
その場でチェンジして貰い、アドリブで撮影した。
スポンサー達が撮影時、ひとりひとり彼らに名刺を出していたのを
彼らが怪訝な顔をして受け取っていたのもヒントになった。
ユキヒロくんが使っているカメラも、
その時、彼ら3人にスポンサーからのプレゼントだ。
ごく自然に、コンテも無く、動いているのは
彼らが持っていた茶目っ気というか、タレント性だろう。
とにかく此の頃の彼らはカリスマと云うかオーラが出ていたから
ただカセット・ケースから出て来るだけで
彼らを帰しては勿体ないと思った。
それだけ自由な現場と時代だったという事だ。
カメラは実相寺昭雄監督の映画を撮っていた中堀正夫さん
照明は資生堂のCMを沢山やっていた高宮丈夫さん。
いきなりアークという強いライトを一発当てるだけという
ファッション写真のギイ・ブルダン風な大胆な照明で
彼らをカリカチュアライズしたのが効いている。
今や東京のシンボル・マークはスカイ・ツリーに代わろうと
しているが此の頃は何と云っても東京タワーだった。


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