2012年4月8日日曜日


キング・コング(2005)
先日,此の映画のメイキング日誌を監督のピーター・ジャクソンが
WEBサイトで公開していたもののDVDを友人から送って頂いた。
2枚組3時間を超える長編ドキュメンタリーだが
その制作の苦労たるや想像を超えて面白かった。
それで改めて此の映画をもう一度、観たくなり見直したら監督の意図する処が
良く伝わり見落としていたシーンに深く感動した。
此の映画、ピーター・ジャクソンが映画監督を志す、きっかけになったと
云うだけ有って初版に、ほぼ忠実に作られているが、「ロード・オブ・リング」で
培った特撮技術は当時より遥かに進んでいるから見せ物=スペクタクルとして
魅力は数倍素晴らしい。
髑髏島でのコングと恐竜のバトルは恐竜3匹相手となり、
更に崖の間の蔦に絡んでのアクションは息をのむ程,興奮させられる。
しかし映画の核と成っているのはコングと浚(とら)われた美女との愛だ。
8mの巨体の野獣にとってはバービー人形サイズの女性が
恋に落ちるはずは無いのだが、モーション・チャプチャーを使って
俳優の演技にシンクロさせたゴリラの微妙な喜怒哀楽の表情は豊かで
ひょっとして、そんなロマンもあり得るかも?と感情移入させてしまう。
当時37才の女優ナオミ・ワッツは美しく、その身体を張った演技も物語に
奥行きを感じさせ、それまでの映画化に無い真実みが出た。
上の写真はコングが彼女を救うため、エンパイアステート・ビルの
てっぺんから自ら落ちて行く別れの場面だが涙無くしては観られない。
此の映画、盛り沢山で迫力が有り過ぎ、一度に全部観ると疲れるが
何度かに分けて観れば、何度でも楽しめる作品だ。










0 件のコメント:

コメントを投稿