2025年12月9日火曜日

 

「ザ・デイ・アフター・トゥモロー」(2004):ローランドエメリッヒ監督作品
ポスターは自由の女神の掲げるトーチが凍りついている。
「スターゲイト」「インデペンデンスデイ」「GODZILLA」と
何の作品も大ヒットさせるドイツ人監督が
地球温暖化で起こる温暖とは裏腹に氷河期並みの
寒気が北半球を覆う異常気象を描いたもの。
ウチのストーブの調子が悪くて部屋が冷え込んで
ホームシアターの大画面が迫力を増した。
話は気象学者が、それに気づき政府に警告するも相手にされない。
しかし、次々と気温は下がり全てが凍りつく。
北半球のアメリカ人がメキシコ国境へ移動すると言う
”皮肉”が今思えば効いている。
その間に高校生の息子もNYへ出かけ、図書館へ避難し
館内の本を燃やして暖を取ると言う設定。
”パパは無からず迎えに来る!”と信じている息子に
大氷原となった西海岸から終いには徒歩で迎えに行く父親
というドラマチックな構成。
この監督スペクタクルはお手のもの
此の後も「2012」では地球の海面が急上昇し
人類は”ノアの方舟”でヒマラヤまで逃げるというスペクタクル。
その前の「紀元前1万年」も地球に来た宇宙人がマンモスに
ピラミットを作らせるというアイディアには興奮したなあ。


朝食スパゲッティ
納豆、シメジ、長葱、味付けはイカの塩辛
味噌汁は昨日の兄貴に三つ葉
箸置きは土偶ジュニア・・・ う〜ん重い!


2025年12月8日月曜日

 

腰塚のコンビーフを解凍して
キャベツと炒める。
味付けは要らないが黒胡椒を効かす。
同じく冷凍ブロッコリーには鱈子ヨーグルトマヨネーズソース。
此れにナッツ入り細バケットをつける。
ワインは赤と白迷ったがポルトガルの白に。


2025年12月7日日曜日

 

レトロ・ヒューチャー柄ゴブラン織りジャケット2着目完成!
2着目はスタンドカラーだが未だボタンが付いて無い、
そしてポケットも。此の柄はあるだけ全部買って来たが
柄合わせする生地が足りないのでミシンマ・ユキオの技を使おう
そして完成したのが此れ!
スタンド・カラーに取り外し出来るパーツを付けて
ポケットは左右とも脇に回した。
此れで柄合わせも気にならなくなり
レトロ・フイチャーのロケットも
好きな部分が配置出来た。


朝から石焼きビビンバ!
白菜キムチを味付けに
納豆そしてモヤシは後から
栄養と食感を生かして。


 

2025年12月6日土曜日

小沢栄太郎(1909~1988)
大滝秀治が”怪優列伝”で小沢栄太郎を”悪役列伝”に入れるのは
かなり抵抗があるが、しかし彼の演じた役は
吉良上野介を始めとして、ほとんどが悪役だから間違いは無いだろう。
それでも戦前の左翼新劇から、千田是也や東野英治郎と
俳優座を立ち上げた日本演劇界の草分け的人物。
”おていちゃん”こと沢村貞子と同様、戦前は思想弾圧で
刑務所に1年間も入れられた芯の強い人でもある。
そんな彼が先の大滝秀治の後の回の「痛快!河内山宗俊」
第20話"おれとあいつの忘れがたみ”に出て、
吹替なしで三味線を弾いたのには驚いた。
えっ彼にそんな特技があったかと調べてみたら無い様だ。
此のドラマの主役の河内山宗俊を演じているのは勝新太郎
実は長唄三味線方・杵屋勝東治の次男。
だから子供の時から三味線をみっちり仕込まれている。
その彼が長唄を歌い、小沢栄太郎が三味線で伴奏を。
ドラマでは彼らは昔、長屋で隣り同士、その頃、河内山は彼に三味線を習ったという設定。
驚くのは、その手元のアップからカットを割らず
小沢栄太郎の顔までカメラはパンしている。
恐らく此のシーンのために小沢栄太郎は
勝新太郎から三味線の特訓を受けたに違いない。
後年、俳優座で「セチュアンの善人」など演出家として
活躍した小沢栄太郎は手元のアップ吹き替え無しで本物感を出したかったのかもしれない。
臨終の床で河内山が弾く三味線の音色が泣かせる。
私の知る小沢栄太郎は日本の政治家や白い巨塔で
いわゆる”巨悪”の根源を演じていた役者。
此の様な宇野重吉がやる様な優しい役は初めてだろう。
なんだ”良い役”も出来るんじゃないの。
勝プロ製作の此のシリーズ
座頭市ほどチャンバラがなく”痛快!”とは言い難いが
勝新太郎はプロデューサーとして
原田芳雄、火野正平、桃井かおり、そして大滝秀治と
(桃井以外は皆亡くなっているが・・・)
当時の魅力的な俳優をキャスティングしている。
此の回の監督は「十三人の刺客」の工藤栄一。
水や光の映像も美しいと思ったらカメラは森田富士郎。
もちろん美術は京都撮影所の黒幕・西岡善信、すべてが完璧だ。
尻上りに調子の出て来た此のシリーズ後3回で終わっちゃうんだな。

大滝秀治 (1925~2012)
此の俳優の顔を覚えたのは熊井啓監督の「日本列島」(1965)
確かGHQのスパイで出ていたのを記憶する。
主人公の新聞記者役宇野重吉を遠くから見ているだけで台詞無し
それでも戦後日本の”闇”を追求するポリティカルスリラーの
画面の端に悪霊の様に彼が居るだけで怖かった。
彼はもうとっくに亡くなっているが今再放映されている
勝新太郎の「痛快河内山宗俊」に豪商・森田屋役で
表は海産物問屋、裏はぬけ荷(密貿易)に関わり
陰で海外渡航を手助けするリベラルな男として
河内山宗俊とは着かず離れずの怪しい関係。
その無表情な気味の悪い顔が勝新を食っている。
調べたら、宇野重吉あとの劇団民藝の看板俳優
日本映画で数々の受賞に輝く大御所。
まあ晩年は流石に、その演技力がh評価され悪役だけでなく
TVドラマ「うちのホンカン」等で老警官役や、
CMで温かみのある飄々としたオジさんに化けたが・・・。
後年、黒澤明と並び”年寄りは肉を食え!”と