「MEMORY メモリー」(2022):マーティン・キャンベル監督作品
主演のリーアム・ニーソンは撮影当時7O歳である。
だから引退を考えているアルツハイマー病の殺し屋にはハマる。
しかし殺す相手を間違えてしまうんじゃ殺し屋は出来ない。
その薬を飲みながら最後の仕事と請け負ったら標的は少女。
”俺は子供は殺さない!”と、辞めたら今度は自分が標的にされる。
少女殺しの依頼はメキシコの麻薬カルテルだった。
国境を挟んで米国FBIと人身売買を追う警察が入り乱れての
アクション・スリラー。
此の手の映画は沢山あるが、此れはキャスティングの面白さ最後まで引っ張る。
先ずはFBI役にガイ・ピアース、オーストラリア出身の「L.A.コンヒデンス」でブレイクし「SFタイムマシン」と主役を張れる俳優である。
それと彼女に会いたいとイタリアまで行く日本男性がいる女優モニカ・ヴェルッチ。
マレーナ」ではジュゼッペ・トルナトーレが少年気分に
サラエボの監督エミール・スクリッツァは相手役にしたいと映画を作った。
英国のサム・メンデスはナント彼女を最高齢007ボンドガールに選んだ。
しかし彼女も、もはや60歳、化け物では無いから、
それ相当に成ってはいるが此の敵役の存在感は流石。
しかし俳優という仕事は歳をとったらとったで出来る仕事なんだな。
<ココからネタバレ>
此の映画ベルギー映画のリメイクで、そちらはどうか分からないが
題名の”メモリー”は認知症が進んで主人公の記憶がなくなり
それをFBIのガイ・ピアース託したUSBメモリーと掛けているが、
ラスト前に主役リーアム・ニーソンが殺されてしまい。
その敵討ちとFBI仲間が風呂に入っているモニカ・ヴェルッチの喉をカッ切って終わり
何となく座りの良いエンディングだ。