「コールド・ウォー香港警察 堕ちた正義」 (2016)
リョン・ロクマン&サニー・ルク監督作品
大ヒットした前作の続編である。
前作同様、香港警察の署長の座を巡っての権力争いだが
前作の警察車両略奪事件の黒幕は政治絡みの
香港立法会の弁護士やらが秘密結社の様にゾロゾロ登場し
前署長から香港警察の指揮を引き継いだ主役の若き署長は
動きが取れなくなって外部のICACという
独立捜査作チームを結成し対抗する。
今回はドローンを使い香港を空撮でスリリングな追跡の挙句、
銃撃戦で車が追突炎上というハリウッド映画並みの
サービスカットの連続だ。
黒幕の操作で”ラ・マン”の愛人の前署長は返り咲き
主役の署長は指揮を略奪され振り出しに戻ったか?と
思わせるが、敵だったはずの法廷弁護士(チョウ・ユンファ)が
味方に付いたことで形勢は逆転しハッピーエンド。
なんで香港映画の大スターでハリウッドにも進出した
チョウ・ユンファが此んな役と思っていたら
最後においしい所を持って行った。
それにしてもBSの「世界のドキュメンタリー」で
中国政府に操られている現在の香港の状況を観ているから
映画のラストで主人公に言わせる此の台詞は無いでしょう!
いや香港映画人の必死の抵抗かな?