「アンダーファイア」(1983) :ロジャー・スポティスウッド監督作品
今だに世界一貧困な国と言われるニカラグアの内乱を描いた作品。
私の記憶には、その4年後、再び同じテーマで
「シド&ナンシー」の監督アレックス・コックスで映画化された
「ウォーカー」(1987)の印象と被るが・・・。
兎に角、キューバ革命前後、反共を理由に
米国のニカラグアへの軍事介入と反米政権”サンデニスタ”との
戦いを取材するカメラマン(ニック・ノルティ)を追っている。
彼はサンデニスタの主導者の戦死を生きているかの様に偽装させられ
アメリカの特派員(ジーン・ハックマン)が
路上で射殺される現場まで撮影してしまう。
当時のニカラグア国内は、カオスの様に混沌とした状態。
今や、ウクライナにパレスチナと世界中で戦争をしているから
別に目新しいものは無いが、劇映画でも殺戮場面は
気持ちの良いものではない。
此の映画は「Z」のコスタ・ガブラス監督を意識したか
フランスからジャン=ルイ・トランティニャンが出演
何方の味方か分からない玉虫色の軍人に、エド・ハリス。
彼は後の「ウォーカー」では”アラビアのロレンス”に
成り損ねた独裁者ウィリアム・ウォーカーを演じた。
そして正にオマケだが、カメラマンを助けるヒロインに
「ブレードランナー」で蛇の鱗を纏うレプリカント女
ジョアンナ・キャシディーが、流石に最後まで生き残る。
0 件のコメント:
コメントを投稿