「スリープレスナイト」(2017):バラン・ポー・オダー監督作品
前回アガサクリスティー物と同じアフリカ系俳優
ジェイミー・フォックス主演の刑事物映画である。
レイ・チャールスの映画「Ray・レイ」でブレイクし
その演技力でオスカー主演男優賞を得ている。
頭が小さくスタイルが良いので身長は175cmしか無い。
だから、此のポリス・アクション映画では2m近い
ギャングの用心棒にとことん痛ぶられる。
しかも早めに腹部を撃たれ出血しながらの格闘場面は
ハンディ付きで爽快感は無く、観ているのも辛い。
それでも執拗に犯人を追うのは、応酬した麻薬絡みで
自分の息子を拉致されたからである。
此の作品はフランス映画のリメイク。
だからリメイクしたくなるほど脚本は練られている。
監督はドイツ出身、その才能をハリウッドに
認められての抜擢となった。
ドイツ人監督といえば先にポール・バーホーベンが居るが
此の監督も少し似たような感覚の持ち主で
マフィアの拷問場面にSM的な異常性を感じた。
兎に角、格闘場面のしつこさも、もう勘弁して
観客は呆れるくら何度も続く。
ヒロインにミシェル・モナハンという美人刑事が出てくるが
彼女も”仕事熱心”で何度殺されそうになっても
ヘコたらず主人公を追ってくる。
それに比べ、周りの警察は腐敗しており信用できる奴が居ない
お決まりのパターン。
ウイル・スミスなら、もっとコメディにして観客は呼べたろうが
それでも巨大なディスコのストロボライトの中での
サスペンスにコチラの緊張感はマックスになり
早く終わってーっ!という気分。
展開にも意外性があり監督の才能は認めるけど
次はアクション映画じゃ無い方が良いかもね。
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