2025年7月29日火曜日

「眼下の敵」(1957) :ディック・パウエル監督作品
戦争映画は、そんなに好きでは無いが出来の良い作品だけ
DVDに焼いてBOXに入れている。
此の映画も入っている筈と思ったら観ていなかった。
潜水艦物には「U-ボート」(1982)と言う傑作があるが
此の映画はそのずっと以前にSFXも使わずミニチュアだけで
カラーでリアルに戦闘場面を再現している事に感心する。
米海軍全面協力とあるが、どれだけ魚雷を爆発させたんだろう。
訓練とは言え当時でも億の単位は2桁は使っているだろう。
話は米軍駆逐艦対ドイツの潜水艦の攻防戦
ロバート・ミッチャム扮する駆逐艦の艦長と
クルト・ユルゲンスの潜水艦艦長が大西洋上で遭遇
つまり題名通りの”TheEnemy Below =眼下の敵”
お互いにプロとしての駆け引きを含め上の下の戦いになる訳だ。


ロバート・ミッチャムはモンローとの「帰らざる河」「狩人の夜」
の眠そうな目をした軟派俳優だが
対するクルト・ユルゲンスは本物のドイツ俳優
達者な英語をワザとドイツ訛りで役作り
鋭い眼差しは駆逐艦長役にピゥタリと言うより
流石に「嘆きの天使」「三文オペラ」の名優だけに上手い、
そう此の映画、リアルな戦闘場面だけでなく
乗組員それぞれの人間性まで脚本に書き込まれているのだ。
それがクライマックスへのテンションを上げる。






 

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