レコードジャケット名作選その7
Diamond Dogs:David Bowie
今朝のニュースでロンドンに彼の展示センターが2025年に設立されると。
虎は死んでも皮残す、ボウイは死んで何残す?
此のアルバムは虎ではなくて犬、それもダイアモンドの。
此の奇妙なビルボードは私が初めて行ったL.A.ロケで
サンセット通りの椰子の木の隣りに貼られていた。
ボウイにはその頃、興味が無かったがクルーが泊まって居た
ルーズベルト・ホテルのプールサイドでカメラマンの小川隆之さんが
DJの福田一郎さんにライブの切符を頂いたけど私に譲るというので
そのライブ会場ユニバーサルスタジオへ1人で出かけた。
そこはハリウッドボウル型の丘を切り開いた会場で
ステージは上から見下ろす様な構造になって居た。
着いたとき、コンサートは既に始まって居て
此の頃のボウイは”フィル・ソウル”にハマって居たから歌って踊り
マジック・ショーの様に分身し、クレーンに乗って観客の上や
会場のアチコチに登場した(多分、吹替えだったと思うが)
フィナーレは彼が合図をすると、それまでの照明も背景も全部消え
スペクタクルに広がったのはハリウッドの夜景
ステージの麓から飛ばした無数の銀色の風船が夜空に舞い上がり
サーチライトに照らされて銀河の様な曲線となった。
そんな至福なライブを、此のジャケットを見ると思い出す。

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