2023年3月4日土曜日

「砦のガンベルト」(1967) :ゴードン・ダグラス監督
原題は”CHUKA"何で邦題が”砦のガンベルト”なのか?
全く理解出来ないが、とにかく此の頃の洋画の配給会社の
宣伝担当のセンスには呆れかえる。
監督のゴードン・ダグラスは聞き覚えのある名前なのは
プレスリーやシナトラ等のスター・ミュージカル映画や
ジェームス・コバーンの「電撃フリント・アタック作戦」などの
娯楽映画が多いから此の作品も西部劇で娯楽映画には違いないが
でも暗い結末を予想させるような始まりだ。
主人公の”チャカ”と呼ばれるガンマンが、襲われそうになった
駅馬車を小さな砦まで護衛して来るが
その馬車の中には過去に主人公と関係ありの女が乗っていた。
辿り着いた、その砦は何故か兵隊達に纏まりが無く
大佐を始めとして裏がありそうな奴ばかり。
しかも砦は側まで飢餓で集結したインディアン達に
囲まれて居てもはや襲われる寸前。
そんな危機感を出しているのは出演してる俳優達に
それぞれ癖(演技力)があるから、
主人公ロッド・テイラーの代表作といえばヒッチコックの「鳥」
彼はオーストラリア生まれ、ハリウッドに移り
此の脚本に掛けたのだろう製作もしている。
彼に絡む砦の大佐役は英国俳優ジョン・ミルズ
「ライアンの娘」でアカデミー助演賞、サーの称号を持つ。
その大佐に忠誠を尽くす伍長にアーネスト・ボグナイン。
主人公と殴り合いのタフさは此の映画の見もの。
とにかく役者が上手いと映画はこうも面白くなるという見本。
でも面白くないのは女優。
主人公と訳ありの女役がイタリア人ルチアナ・パルッツィ。
007サンダーボール作戦のボンドガール役をクローディヌ・オージェに
奪われてスペクターのNo.12で悪い方の殺し屋女
その思わせぶりな色気が主人公の判断を鈍らせ
観てる観客も、どうなんだハッキリしろ!と
それで、彼らはどうなったかはDVDも出てるから観てください。

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