「ファイナル・プラン」(2020):監督マーク・ウィリアムズ
原題は”Honest Thief=正直な泥棒”
監督のマーク・ウィリアムズは脚本と製作も手がけている。
恐らく主演のリーアム・ニーソンに企画を持ち込んだものと思われる。
果たして悪くない出来である。
リーアムは確か「56時間」シリーズを最後にアクション映画は
体力的に無理と言っていたが此れも結構ハードな役だ。
絶対捕まらなかった金庫破りが、恋をして
もう悪い事はやめようと警察に自首しようとしたら
警察の中に悪い奴がいて、彼の盗んだ大金をネコババしようと
同僚の警官を巻き込み、その上役まで殺してしまう。
その罪まで着せられた彼は、最初は逃げるが、恋人を襲われ
頭に来て、その悪い警官に反撃に出るという筋書き。
リーアム・ニーソンは190cmの長身ながら
ブレイクしたのはサム・ライミ監督の「ダークマン」
それ以降、スピルバーグ監督「シンドラーのリスト」
ニールジョーダン監督「マイケルコリンズ」
ジョージ・ルーカス監督「スターウォーズ」と
とんとん拍子に大役を掴み、今や押しも押されぬ大スター。
冒頭、やけに地味な作品だと思いきや
監督サム・ライミの「シンプル・プラン」を思わせる
物語の意外な展開は先の予想が付かなくて面白い。
主人公が夢中になる女性も歳は行ってるが魅力的で
大人の恋と言うのに説得力がある。
実はリーアムの奥さんは、あのヴァネッサ・レッドグレーブの娘。
12年前スキー場の事故で亡くなっている。
そんなリーアムの過去が此の映画にリアリティをもたらしている。
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