2022年11月15日火曜日

「ボルサリーノ 」(1970) : ジャック・ドレー監督
セルフプロデュースの上手だったアランドロンが
当時フランスで人気を2部していたジョンポール・ベルモンドを誘い
共演したギャング映画。
兎に角1930年代の港町マルセーユの雰囲気を見事に再現した
時代考証と衣装に美術が楽しめる。
ダサイ格好で刑務所から出て来たドロンが迎えに来た
子分達の車に乗って降りてくる時には格好良い
”ダーバン・セルリガン・プラモデル”に変身
(オっともう誰も、そのCM覚えちゃいねえか?)
まず向かったのは自分を警察に売った男のクラブ。
其処のショー・ダンサーだった自分の彼女の行き先を聞くと
強い酒をカウンターに注ぎ店を燃やしてしまう。
そして彼女の行き先の店に後に相棒となる
ジャンポール・ベルモンドが居て”あれは俺の女だ”と
お決まりの殴り合いとなり、お互い殴り疲れて笑って仲直り。
その後はタッグを組んで、マルセーユを仕切って居る
マフィアというかヤクザというか、そんな連中をやっつけては
出世というかどんどん金持ちに成る。
その様子が贅沢なホテル暮らしや、豪華な家を持つやらの二人。
元々チンピラ役の多いベルモンドとドロンだけに
成り上がり加減が板について居る。
監督ジャック・ドレーはフランス映画の歴史に残る様な
名画は撮っていないが、此の作品に置いて、見事に
フランス映画の伝統”フィルムノワール”の香りを漂わせ
”冒険者たち”みたいなラストも良くて彼を監督に抜擢した
ドロンに応えて”ボルサリーノ ”は商業的にも大成功。











 

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