「死刑台のエレベーター」-マイルス・デイヴィス
”Nuit Sur Les Champs=シャンゼリゼの夜”と題された此の曲は
マイルス・デイヴィスがルイ・マルのデビュー作
「死刑台のエレベーター」に即興でつけたものと言われる。
昨日も少し触れたが米国のモダンジャズ・ブームも陰りを見せた頃
それらのミュージシャンは海外へ、その活路を求めた。
そのあたりの背景は
デクスター・ゴードンの「ラウンドミッドナイト」や
ポール・ニューマンの「パリの旅愁」に描かれているが
此のマイルスも、その一人だった。
それに”ビート・ゼネレーション”という戦後の米国の若者たちが
受け入れた音楽がモダンジャズで
それはフランスでも時を同じくして興って居た時期だった。
新しい映画を作ろうと試行錯誤して居た
ルイ・マルは此のノエル・カレフのサスペンス小説を
助監督として付いたイブ・クストーの海洋記録映画で培った
カメラの即興性をアンリ・ドカエで試し
音楽も従来の映画音楽に無いクールなものを求め
マイルス・デイヴィスのモダンジャズに辿り着いたた訳である。

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