武満徹の映画音楽 その11
狂った果実 (1956)
今朝早くから此の映画をCSでやっていた。
原作・石原慎太郎の弟、裕次郎の実質的な主役デビューであり
また作曲家・武満徹の映画音楽デビューでもある。
クレジットには佐藤勝との共作になっている。
作品の中のモダンジャズを使った所謂劇番部分は武満徹
主題歌を含めハワイアンの部分は佐藤勝が担当したと思われる。
どちらにしても、その後、日本映画音楽作曲家を二人も使っている
贅沢な映画と言える。
戦後に登場した世界的なアプレゲールは
日本では”太陽族”と呼ばれ
それは慎太郎自身が”太陽の季節”で名づけた名前である。
此の作品はフランスへ「海辺の情熱」というタイトルで輸出され
それを観たフランソワ・トリフォーが絶賛し
後に”ヌーベル・ヴァーグ=新しい波”という
フランスの映画運動への影響を与えた作品と言われている。
そして、それらは逆輸入のカタチで
大島渚、篠田正浩、吉田喜重などの松竹ヌーベルヴァーグへ
又、此の映画の助監督・蔵原惟繕らの日活ヌーベルヴァーグとなり
それらの音楽を武満徹が担当したのが興味深い。
そして、それらは逆輸入のカタチで
大島渚、篠田正浩、吉田喜重などの松竹ヌーベルヴァーグへ
又、此の映画の助監督・蔵原惟繕らの日活ヌーベルヴァーグとなり
それらの音楽を武満徹が担当したのが興味深い。
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