2018年9月29日土曜日

風の食いもの 池部良
熱海で伊東線に乗り換えたら座席に、こんな本が。
誰かが置き忘れたか?
でも裏を見たら図書館の放出本。
多分ワザと捨てて行ったのかも知れないな。
発車するまで、少し読み出したら面白い。

池部良は私が小学生の時、姉に連れて行ってもらった映画館で
やって居た映画に出て居たのを思い出した。
それは「白夫人の妖恋」。
後で知ったが監督は豊田四郎
「濹東綺譚」などの文芸ものが得意な彼には珍しい特撮映画。
主演が李香蘭、改め山口淑子の相手役が池部良だった。
蛇の化身の美女に、たぶらかされ翻弄される男。
小学生の私には豊田四郎の男と女の妖艶な世界は
なにぶん早過ぎたが、東宝のスペクタクル特撮には魅了された。
その後、東映アニメの「白蛇伝」を観たら同じストーリイ
原作は中国の幽霊話と判った。

なにあれ、父親が画家だったという池部良の
此の本、エッセイとは言え文章力は大したもので
偶然に回り回った此の本、読み終わったら、
次に上京する時、伊東線の車内に置いていこう( ˘ω˘ )


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