2017年11月8日水曜日

エンニオ・モリコーネの映画音楽集 #21
マレーナ Malena (2000)
ファンとは我儘なものである。
デビュー2作目でカンヌ映画祭審査員特別グランプリと
アカデミー外国映画賞を得てしまった監督トルナトーレには
いつも「ニュー・シネマ・・・」以上のものを期待する。
特に此の作品は少年が年上の女性に憧れる物語
その手のものは「おもいでの夏」「君がいた夏」「年下のひと」
・・・と結構あるから、更に超えるのは難易度が高くなる。
そういう意味で此れはトルナトーレにしては凡庸。
しかし、同じイタリアで当時、旬の女優モニカ・ベルッチの
美しさを映像に定着させたという点では
私の中ではかなり上位にランクする。
彼女を女神のように崇め、それが娼婦に転落させるという
”美しいものを愛する余り、それを汚したい”
まあ三島由紀夫の「金閣寺」みたいな
男の欲望というか願望まで彼女に用意したのだから。

実は、モニカ・ベルッチが出てれば何でもイイという私。
「ドーベルマン」から「マトリックス」シリーズ
「007スペクター」では最高齢のボンド・ガールに興奮。
そして最新作「オン・ザ・ミルキーロード」では
多少のプロポーションの崩れなど、どうでもイイくらい
贔屓の贔屓。
だからスクトリッツァの自分が彼女とラブシーンをやりたいがため
主演し監督した「オン・ザ・・・」は、嫉妬もあって
映画としては認めない・・・

と、そんなことを言っても始まらないので
「マレーナ」に話を戻すが
モリコーネのテーマ曲の美しさは高齢の彼もモニカに
夢中になったのでは無いか?と勘ぐってしまう程。
どちらにしても此の映画のガキは、「ニュー・シネマ」の
トト少年ほど可愛く無いし
此の映画は監督トルナトーレとモリコーネがモニカに捧げた
プロモーション・ヴィデオと思って納得。



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