セブン・セカンズ (2005)
主演のウェズリー・スナイプスは
マイケル・ジャクソンのMTV”バッド”で
デビューした俳優である。
デビューした俳優である。
黒人俳優の中でも特に分厚い唇は一度観たら
誰でも忘れられない顔。
その後、同じ黒人の監督スパイク・リーの
映画「ジャングル・フィーバー」でも
シリアスな演技が注目されたが
彼がブレイクしたのはアクション映画である。
吸血鬼もの「ブレイド」「アート・オブ・ウォー」と
シリーズ化されているのは
彼が幼少期から武術を習っていて
アクションに秀でた才能が有るからである。
此の映画「セブン・セカンズ」では
米軍デルタ・フォースの精鋭部隊の中でも
特別な強者で無能な上官に殺された同僚の仇をうって
服役していた男を演じている。
服役と言えば彼は現実にも殺人ならぬ
所得税の脱税で禁固年の実刑を食らっている。
それはさて置き
このドラマの舞台はルーマニアのブカレスト。
そのカジノ3軒の売上金全部を昔の同僚と組み奪ったが
ロシア・マフィアに横取りされ
挙げ句に彼等に拉致されてしまう。
何故、拉致されたかと言うと
ロシア・マフィアはカジノ強盗に紛れて
ゴッホの絵画を美術館から奪ったのだ。
その絵画の入ったトランクを主人公が逃げる途中で
貸金庫に隠したので、その在処を
彼から聞き出したいのだ。
その逃げる途中で、ルーマニアに駐留する米軍の
女性軍曹が巻き込まれ、彼と逃亡するハメに。
此の逃亡のカー・チェイスの迫力が半端では無い。
ルーマニアは物価が安いのか
街中のロケが、やり易いのかパトカーは呆れる程
ひっくり返り炎上し、車体はボコボコになる。
此の監督サイモン・フェローズは余り聞かない名前だが
テンポの良さとスタイリッシュな編集は
亡くなった監督トニー・スコットを彷彿とさせる
なかなかの才能だ。
此の映画を面白くしたのはマフィアの親玉を演じた
ピート・リー=ウィルソンと言う俳優の怪演。
身体が自由に動かない障害者と言う設定がユニーク。
その危ない演技はまさに演技賞もの。
気味悪くて、もの凄く怖いのだ。
映画の冒頭、濃厚なベット・シーンを演じた
強盗仲間の恋人も、一緒に拷問をされ
見かねた主人公はギブ・アップ、絵画の在処を教えると
ブカレスト駅のコイン・ロッカーへ。
其処で彼はマフィアの子分を挑発し
分裂させ二人を手錠かけたまま倒し
絵画を持って見事に逃走する。
分裂させ二人を手錠かけたまま倒し
絵画を持って見事に逃走する。
だが、恋人を助ける為、再びマフィアのアジトへ。
此れに先の女性軍曹が相乗りし
大勢のプロの殺し屋を相手に
デルタフォース仕込みの格闘技のオンパレード。
大勢のプロの殺し屋を相手に
デルタフォース仕込みの格闘技のオンパレード。
そして敵味方入り交じっての派手な銃撃戦。
此の辺りの見せ場の展開も
此の監督、秀逸で飽きさせない。
此の監督、秀逸で飽きさせない。
此処から少しネタバレ
結局、恋人と思っていた女は
マファイのボスの愛人で拷問も演技だったと。
まあ、何となく私も、そうじゃないかと・・・
と云うのは途中から登場した女性軍曹に
主人公が、やたら入れ込んでいたのでネ。

最後にドンデンの又ドンデン返しがあり
娯楽映画らしく見事にハッピーエンド。
良く出来たアクション作品として、こうして紹介した次第。
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