第1集「 第一次世界大戦 百年の悲劇はここから始まった」
以前、放映された「映像の世紀」の出来も良かったが
新たに発掘された映像を使って制作された
此のドキュメンタリーは更に面白い。
科学の発達は未来を目指すものだが
極端な例を挙げればブラキオザウルス等
恐竜は此の20年の間に、新たに見つかった化石で
形態はどんどん変化しているし
あの写楽は誰だったのか?龍馬の本当の暗殺者は?と
過去の資料の科学的な解析は今
既成の事実を大きく覆すものなのだ。
ところで第1集の此れだが
第一次世界大戦は第二次世界大戦へのプレリュード。
まさに総てが100年もの長い戦争の前編に過ぎないと
捉えているいる制作者に、今時まともな歴史観を感じた。
米英独露の大国が植民地の独立で失った領地に
更なる利権を求め、部族間の争いに介入
武器を売る為、戦争を仕掛ける構図は
毒ガスを発明したフリッツ・ハーバーの
不気味な眼鏡に映るのは
不気味な眼鏡に映るのは
ドイツへの愛国心から化学兵器を作り
戦場を戦う以前に地獄と化しただけでなく
自分がユダヤ人である事を忘れ
結局は同朋をアウシュビッツのガス室で
大量虐殺させた愚かさだ。
大量虐殺させた愚かさだ。
アラビアのロレンスの長い顎には
自分が英国のアラブ支配の為の
自分が英国のアラブ支配の為の
謀略に加担している事を途中で気付きながら
ヒーローとして担ぎ上げられた心地よさに酔い
その神輿から降りなかった間抜けさを感じる。
ピーター・オトゥールとは大分違う。
その神輿から降りなかった間抜けさを感じる。
ピーター・オトゥールとは大分違う。
他にもレーニン、チャーチル等と歴史を動かした人物が
実像として動く、語る、迫力は映画の比では無い。
ときおり映像を着色パート・カラーにするのは
興ざめだが、デジタル・リマスターされた画像の
リアルさに圧倒される。
全部で6集、月1集の割合で制作するらしい。
暫くはBS-1の番組表から目が離せないな。
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